研究活動

国際口臭学会(ドイツ)発表

- 平成21年 4月 -

国際口臭学会にて福岡歯科大学・たなべ保存歯科・わかもと製薬(株)・九州大学との共同研究、口臭抑制効果の論文発表を行いました。

ドイツ国際口臭学会

ISAS - BREATH 2009
[外部リンク]
http://breath2009.isas.de/index.html

Lactobacillus salivarius WB21 含有錠菓摂取による口臭抑制効果

乳酸菌は、ヒトの健康に有益な効果をもたらすプロバイオティクス機能を持つ微生物としてしばしば利用される。乳酸菌 Lactobacillus salivarius はこれまでに、歯周病原細菌 Porphyromonas gingivalis に対する増殖抑制能が報告されている。P.gingivalis をはじめとする嫌気性菌は、口臭の主要成分である揮発性硫黄化合物(volatile sulfur compound,VSC)を産生する。本研究では、口臭外来患者者を対象にL.salivarius WB21含有錠菓の摂取が口臭やその関連因子に及ぼす影響について検討した。

[結果]
 ベースライン時には、9名のうち5名の唾液サンプルにL.salivarius DNAが検出されなかったが、2週間後には全員の唾液サンプルから検出された。

ドイツ国際口臭学会

 硫化水素とメチルメルカプタンは2週間後で有意に減少し、4週間後もそのレベルは維持された。

ドイツ国際口臭学会ドイツ国際口臭学会

 口腔内所見では、プロービング時出血率が有意に減少し、刺激唾液量が有意に増加した。調べた歯周病原細菌の検出については変化がみられなかった。

ドイツ国際口臭学会

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[結論]
 L.salivarius WB21含有錠菓の摂取によって、VCLレベルの減少と歯周病の炎症パラメータの改善が認められた。現在、プラセボを利用したランダム化比較試験の実施、長期摂取や中断の影響などを検討している。